
10月21日、待望の大阪モノレール新型車両3000系がデビューしました。同社の既存車両のイメージを大きく覆す外観と車内を持って登場した3000系の出発式には多くの人が訪れ、大賑わいの中で一番列車がスタートを切りました。6月の登場予定が10月にずれ込むなど紆余曲折のあった3000系ですが、搬入から3ヶ月、ようやく大阪モノレールの新たな顔として仲間に加わりました。
出発式
万博記念公園駅では出発式が開かれました。2階コンコースの広場では大阪市議会議員や吹田市長からの祝辞や、鉄道タレントの斉藤雪乃さんのインタビューなどがありました。
式典会場のそばには3000系の模型も展示されていたのですが、人が多くてうまく撮れず‥。
続いての式典はホームに移ります。くず玉割とテープの前にはすでに相当な人だかりができていました。
そして14時35分、
ついに、3000系の一番列車が滑るように入ってきました!プラットホームは熱狂に包まれます。

そして華やかにテープカット、

続いてくず玉割りが行われました。この時点で反対側のホームは腕を伸ばしても撮れないほどの大混雑に。
そしていよいよ14時45分、出発の合図とともに3000系3150編成は門真市へ向けて走り出しました。

内装一新 注目の車内

3000系は外観のイメージチェンジだけではありません。車内のデザインや座席なども、他社の新型車両に劣らない快適なものへと変化していました。
内装は白や黒を基調としながらも、アクセントとしてピンク色や温かみのある木目調などを取り入れ、明るく清潔感を持たせつつも殺風景でない楽しげな雰囲気を作り上げています。網棚や貫通扉(隣の車両への扉)、座席の仕切りにはガラスを採用し、明るさと開放感のある車両になっています。



運転席の後ろには新たにキッズスペースが設けられました。小さな子どもでも軽視を楽しめるよう、この部分は一段高くなっていて、横の窓も大きく作られています。
機能の面でも工夫を見ることができました。たとえば貫通扉の手すり、
手すりを横に引くことで、小さな角棒が飛び出し、ドアロックを少ない力で解除してくれます。御堂筋線30000系(10編成のみ)でも使われている手すりです。扉の動作自体も非常に軽く、片手で十分に開けることができます。
ドアの横に鏡があるのも特徴的です。化粧や身だしなみをちょっと確認するのに使うんだそうです。

撮影
営業運転初日は天候に恵まれ、雲一つない晴天となりました。3000系の行先表示器はシャッタースピード1/1000でも切れないという、撮り鉄に優しい仕様でした(笑)
3000系の運行時間は大阪モノレールホームページに掲載されています。(10月分を公開中)毎日というわけではなく、また日によって時間が異なるので注意が必要です。
大阪高速鉄道株式会社「新型車両3000系について」<http://www.osaka-monorail.co.jp/fan/3000kei.html>(2018年10月22日閲覧)