JR西日本・南海電鉄は、台風21号の影響で運休を余儀なくされていた関西空港駅への運行を、18日始発から再開すると発表しました。関西空港への鉄道アクセスは、台風で連絡橋が大きな損傷を受けてから鉄橋手前で折り返し運転を強いられていましたが、今日から通常通りの運行が再開されることになります。

JR西日本の関西空港線は、阪和線日根野駅から分岐し、りんくうタウン駅で南海電鉄と合流、同じ線路を使い関西国際空港連絡橋で海を渡り、人工島の関西国際空港へと向かいます。9月4日、台風21が日本に上陸し、流されたタンカーが連絡橋に衝突する事故が発生、JRおよび南海はりんくうタウン駅での折り返しを余儀なくされていました。
関空特急はるかは日根野行きへ



関西国際空港と大阪・京都を結ぶ特急「はるか」はりんくうタウンまでは乗り入れず、手前の日根野駅で折り返しとなりました。
関空快速はりんくうタウン行きへ
一方の関空快速(天王寺・大阪方面)はりんくうタウンまでの運行となりました。全面の行き先表示は「りんくうタウン」や、関空・紀州路快速(和歌山方面)では「りんくう/和歌山」などの表示がなされました。



南海電鉄の対応
りんくうタウン~関西空港の線路をJRと共有する南海電鉄にも影響が及びました。特急ラピートは全列車で運休、空港急行・関西空港行き普通列車はりんくうタウンでの折り返し運転となりました。
特急ラピートは全列車運休しています。
・空港急行・普通車は、りんくうタウン駅⇔関西空港駅間で運休しています。
関西国際空港へのアクセスとして運行しているシャトルバスは、りんくうタウン駅から運行しています。
([1]南海電鉄「ダイヤ検索システムに関するご案内」<http://www.nankai.co.jp/traffic/info/nankaikoyadia.html>より)


鉄道橋の復旧は当初10月初旬の見込みでしたが、綿密な復旧計画を建てたことがが功を奏し、事故からわずか2週間での運転再開となりました。[2]
出典:
[1] 南海電鉄「ダイヤ検索システムに関するご案内」<http://www.nankai.co.jp/traffic/info/nankaikoyadia.html>(2018年9月18日閲覧)
[2] 日本経済新聞「関空連絡橋の鉄道部分、18日再開へ最終作業」2018年9月16日<https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35440830W8A910C1AC8Z00/>(2018年9月18日閲覧)
ギャラリー:
写真:御堂筋ライナー
文:meronking