鉄道イベントの多い10月、南海電鉄も車庫見学会を開催しました。10月27日、南海電鉄の千代田工場にて、車庫見学会「南海電車まつり 2018」が開催されました。車両展示やクレーン実演など今年もイベントは盛りだくさんで、とても楽しめた一日でした。
南海電気鉄道株式会社「「南海電車まつり2018」10月27日(土)開催!」(2018年9月9日)<https://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/180919.pdf>
千代田工場は大阪府河内長野市にある、南海電鉄の車両工場です。南海電鉄と泉北高速鉄道の車両を点検、整備することのできる設備を持ち、時には改造や廃車なども行う大きな工場です。
「南海電車まつり」は毎年開催されていますが、去年は直前に台風21号が発生、壊れた鉄橋の復旧などを優先し、中止せざるを得ませんでした。今年は天候に恵まれ、2016年以来2年ぶりの開催となりました。
南海電車祭りには南海バスも参加。ハイグレードなバス路線「泉北コミュニティーバス」の専用車両や、和歌山県九度山の真田幸村ゆかりの地を巡る「赤備えバス」が展示されていました。
工場の中では実際に車両整備中の車両が展示されていて、検査のため部品を外されている様子を見ることができました。この日見かけたのは7000系(7177f・薄いグレーの車両)と9000系(9001f・銀色の車両)。9000系は来年の春から内装を新たにして再デビューする予定なので、ちょうど工事が進められているところかもしれません。
「南海電車まつり」特製ヘッドマークもありました。実際にいくつかの車両に取り付けられて走っていたそうですが、2000系に貼り付けてあるのはここだけ‥?
子ども向けの車掌体験では行き先が特別に「天空・高野下」になるなど、子どももマニアも楽しめるようなイベントでした。
綱引きには特急サザンの10000系が登場。窓にいるのはラピートくん・ラピートチャンというそうです。調べたらパスケースまで発売されていたり‥。
大人気のクレーン実演もありました。
強力なクレーンであっという間に持ち上げられてしまいました。使われたのは2000系の2136f、2両編成で高野線の車両です。
外に出ると電気検測車がいました。特急サザン風の塗装がいい感じです。新しめの外観なので調べてみると2016年に導入されたばかりだそうです。
人気の特急ラピート(50000系)と加太線の「めでたい電車」(青・7100系)もいました。関西空港に行くラピートと、和歌山市駅から海辺を走るめでたい電車、顔を合わせるのもここだけです。
ちなみに「めでたい電車」はピンクのも走っているので加太線に乗りに行きましょう(宣伝)。
地震などで走行不能になった際に避難はしごを使って脱出する体験ができるコーナーもありました。地震の記憶がまた褪せない今回が初めての試みです。対象が小学生以下だったので撮影のみ‥。
あとは車庫を少し見学。
南海最大の車両基地とだけあって広々としていました。
会場と河内長野駅との間は臨時のシャトルバスが出ていました。事前申込制の専用列車もあったそうですね。
2年ぶりに開催された南海電車まつり、初めての参加でしたが南海電車をより深く知ることができました。来年も行きたいと思います。
文:meronking
写真:御堂筋ライナー
記事公開日:2018年11月9日