ポールスター号も内装リニューアル 北急8000形第7編成(8007f)が営業運転に復帰

阪急電車のような木目調の化粧板に緑色の座席で知られる北大阪急行の8000形。製造から30年のこの車両に化粧直しが行われました。9月13日、定期検査のため一年ほど営業運転を離脱していた北大阪急行8000形第7編成(8007f)が検査を終え、御堂筋線・北大阪急行線に戻ってきました。今回の定期検査では車両内部にも手が加えられ、従来の内装からの変更もみられました。

 

変更点その1 内装

デビュー当時以来の内装(※)が新型の9000形に準じた色に変更されました。全体に化粧板の色が濃くなり、また両端とドア部分は濃い茶色というデザインです。(阪急3300系・5300系の更新車に近いかもしれません)

 

(※)座席はデビュー当時のものから交換されています。

 

温かみを感じる木目調の化粧板
8000形の化粧板は日焼けによる退色が進んでいた

近くで見ると化粧板を張り替えたというよりは、これまでの化粧板に新たなシートを貼り重ねたようでした。そのせいか従来より若干つや消しになっています。

座席の生地も張り替えられていました。御堂筋線一のふかふかシートなので嬉しいですね。

背もたれ部分にあった模様は無くなっていました。これも最新型の9000形に準じる仕様で、「体格差に応じて座りやすく」[1]という北急の考えを反映しているようです。なお多くの新型車両に取り付けられているスタンションポール(座席中央の縦手すり)もありませんでした。

優先座席がオレンジ色のモケットなのも9000形とおなじです。そういえばデビュー当時の8000形は全座席オレンジ色だったとか・・・。

 

変更点その2 外観

実は8007fは全面がラッピングシートで覆われていて、塗装面は屋根などの一部のみとなっています。これは去年、車両整備を行う桃山台車庫の自動塗装機を解体したことによるもので、今後は外装の補修をラッピングの貼りかえで対応するとみられます。

 

ラッピングであることはパッと見ただけではあまり目立ちませんが…

よーく見るとシートが重なっている部分が分かる箇所があります。とはいえラッピングシートの色の再現度は非常に高く、下地となっているこれまでの塗装面との差はごくわずかにしか違いがありません。

 

ただ、光沢の面では若干ながら塗装には劣るようです。

変更点その3 つり革

同じ仕様の8003fで撮影

撮り忘れたのですが・・・ドア付近にもつり革が設置されました。これまでは座席の上にしかつり革が無かったためラッシュ時に掴まるものが少なかったのですが、これで安心です。

 

LED行先表示器、案内ディスプレイなどは設置されず

ファンから期待されていたLED行先表示器やドア上の案内情報ディスプレイでしたが、残念ながら取り付けはありませんでした。予告されていた内装更新の内容は、化粧板の貼りかえなどに加えて

  1. 案内情報ディスプレイの設置
  2. ドア開閉予告等の設置
  3. ドアガラス複層化
  4. 行先表示器のLED化 [2]

でしたが、いずれも実施されませんでした。

 

リニューアル実施の予告ならびにその内容は、北大阪急行が去年4月に行った運賃値上げを国土交通省に申請した際に配られた資料やその後のプレスリリースなどで明らかにされていました。先ほどの内装更新工事に加え、更新対象となるのは2編成であること、更新工事は平成30年度から実施すること[3]などが記されていましたが、事前質問に対する回答では「残り3編成は車両内装更新を行う」[4]とされていたり、プレスリリースでは「平成29年度以降」とされている[5]など、資料には食い違いや計画変更とみられる箇所がありました。

8003f
8006f (8001f,8002f,8004f,8005fはすでに引退している)

 

残り3編成となったポールスター8000形、さっそく次の編成(8006f)が検査に入った模様です。今後も同じ内容のリニューアルになるのか、それとも次の検査からはディスプレイが取り付けられるのか、動向が注目されます。

 

 

出典:

[1]北大阪急行電鉄「9000形「POLESTARII」3次車よりデザインを変更します~50周年に先駆けて沿線風景として馴染みのある「竹林」をテーマに~」<https://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/3921.pdf> p.2 (2018年9月26日閲覧)

[2]国土交通省 運輸審議会 北大阪急行電鉄株式会社からの鉄道の旅客運賃の上限変更認可申請事案 配付資料(平成28年12月22日) 「事案一覧表」<http://www.mlit.go.jp/common/001173102.pdf> p.8 (2018年9月26日閲覧)

[3]国土交通省 運輸審議会 北大阪急行電鉄株式会社からの鉄道の旅客運賃の上限変更認可申請事案 配付資料(平成29年1月12日) 「事案一覧表(第2回)」<http://www.mlit.go.jp/common/001173102.pdf> p.5 (2018年9月26日閲覧)

[4]国土交通省 運輸審議会 北大阪急行電鉄株式会社からの鉄道の旅客運賃の上限変更認可申請事案 配付資料(平成29年1月12日) 「運輸審議会ご質問事項一覧」<http://www.mlit.go.jp/common/001173102.pdf> p.5 (2018年9月26日閲覧)

[5]北大阪急行電鉄「鉄道事業の旅客運賃上限変更認可ならびに運賃改定の実施について」<http://www.kita-kyu.co.jp/upload/068.pdf> p.4 (2018年9月26日閲覧)

 

執筆日:2018年9月26日

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